歯のお手入れ

虫歯といえば3つの原因(歯・砂糖・細菌)を思い出される方も多いと思いますが、最近では「時間」という要素を加え、「虫歯を作る4つの条件」と言われるようになりました。
原因がわかっている以上、予防法もおのずとわかります。

フッ素を使って歯を丈夫にし、砂糖は控え、食べたらすぐに正しいブラッシングをしましょう。

虫歯を作る4つの条件

1:虫歯になりやすい 「歯」
2:プラーク(歯垢=細菌のかたまり)を作りやすい 「砂糖」
3:虫歯を作る細菌 「ミュータンス菌」
4:1・2・3の上記条件が重なり合う 「時間」

※歯ブラシは、食後なるべく「3分以内」に「3分以上」かけて磨くのがベスト!

おっぱいやミルクだけの時期ではまだ早いですが、離乳食を始めた頃から歯のお手入れは必要です。
(離乳食が始まっていなくても歯が生えてきたら考え、実行したいものですね)

離乳食を食べた後は白湯(冷ましたお湯)や薄めたお茶を飲ませて、食べかすを落としてあげましょう。
また親の指にガーゼなど柔らかい布を巻き付けて、優しく歯の表面をぬぐってあげたり、綿棒などを使って、歯の汚れを取り除いてあげることが「虫歯にならない第一歩」です。

ある程度歯が生えそろってきたら、歯ブラシの練習を開始しましょう。
歯ブラシに慣れるように、遊びながら歯に当てたり、口の中に入れてあげたりします。
その際事故があっては危険ですので、必ず本人に任せないで親が側で見ていてあげることが必要です。

また無理に磨こうとせず、楽しみながら行うことも大切です。
「歯磨きは嫌なもの」と思わせないようにしたいものです。
その後には今まで通り、白湯・お茶・ガーゼなどで汚れを落としてあげて下さいね。

奥歯が生えてきたら歯ブラシを使って、本格的に歯の清掃をスタートさせましょう。

そろそろ、おやつを自分で食べたがったりして、虫歯にかかりやすい時期になってきます。
この年齢になったら、歯ブラシできちんと歯の汚れを落とすようにしてあげましょう。

自分で歯磨きを行うのはまだ無理な年齢ですので、親が丁寧に磨いてあげることが大切です。

子どもを寝かせて、親の膝の上に頭を置き、「寝かせ磨き」で隅から隅まで磨きます。
あまり強くこすらず、一本一本丁寧に行うことが大切です。

基本的には自分で歯磨きをさせて、「食べたら歯を磨く」という習慣を身につけさせることが大切です。

自分でできるようになったからといって、ほったらかしではダメです。
まだまだ上手には磨けず、磨き残しが出てしまいます。
自分で出来た後には、必ず親がきちんとチェックをしてあげましょう。
「寝かせ磨き」で丁寧に磨き直ししてあげることが大切です。

また、どのくらい自分で磨けるかにもよりますが、小学校の低学年くらいまでは親がチェックをしてあげましょう。

6歳臼歯が生えてきたら?

充分な歯磨きをしているつもりでも、磨き残しがあることもあります。
どんなところに気を付けて歯磨きをしたらよいのでしょう?

<上の歯>
奥歯のほっぺた側
利き手側の糸切り歯あたりにご注意。

<下の歯>
前歯の内側(舌側)・歯と歯ぐきの境目・奥歯の舌側

おとな編補足・・・「PMTC」について

毎日歯をきれいに磨いているつもりでも、通常のブラッシングだけでは完全に落としきれていない汚れがあります。
その汚れをプロの技術できれいに落とし、歯面を研磨するのが「PMTC」と呼ばれる方法です。

人生60年の時代はそれなりに磨いていれば一生自分の歯で美味しく食べる事が出来ましたが、これからは人生80年・100年の時代です。
それだけ歯も長持ちさせなければなりません。

一生美味しく食べる為に定期的なプロフェッショナルによる歯のクリーニングをお勧め致します。
お気軽にご相談下さい。

歯と歯の間は、歯ブラシだけでは完全に歯垢を取り除くことはできません。
そこで、デンタルフロスを使ってみましょう。
乳歯のお子様にも、おかあさん・おとうさんがデンタルフロスを使って虫歯予防を!

デンタルフロスはナイロン糸で、箱の中に巻かれて入っています。
それを20センチほど取り出し、くるりと輪のようにして(結んで)使って下さい。

前歯部は人差し指と親指との間を強く引き、歯牙接触部を上下させて清掃します。

臼歯部は人差し指と人差し指の間を強く引き、歯牙接触部を上下させて清掃します。

デンタルフロスは、特に夜の食後の歯磨き後に使うと効果的です。

朝と夜を比べると、歯周病菌や虫歯菌の増加は、夜の方が断然多いのです。
毎食後の歯磨きは大切ですが、夜の歯磨きを特に丁寧に行いたいものですね。

自費負担となりますが、当医院ではホワイトニングも承っております。
詳しくはこちらをクリックしてご覧下さい。 → <ホワイトニングについて

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